残念だねえあんた。昔の俺にそっくりだ。あんたには多分わかりっこないさ、アンタと俺たちじゃあ考えてる場

残念だねえあんた。昔の俺にそっくりだ。あんたには多分わかりっこないさ、アンタと俺たちじゃあ考えてる場所が違うのよ。 俺らはおつむでなんぞ考えちゃいない。『いま少し』が我慢できない天邪鬼なだけサ。 あんただって、我慢したくないことの、ひとつやふたつあるだろう?(きら星のごとく)

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    私は今のやり方が一番いいし、これしかないって思ってる。けどさ私よりずっと先の世でさ、女が自分の名前で、責任と矜持を持って言葉を綴れる・・・そういう世になるかもしれない。そうなってりゃあいいと心底願うよ。でも願うだけ。先の世のことはいい。私も目の前のことだけさ。(おさらば恋ヶ淵)

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    そうだぜ辰坊。それでいい! 俺たちはこういうときのために、飯食って糞垂れて生きてんだ。 そんためならよ、命を使い減らしたって構やしねえんだ(しらなみ浮世)

  • 1h

    その日の夜。野次馬から帰った私の夢枕に狐神がさんぜんと降臨し、こう告げたのです 「お前の天職は筆ではない。鍬じゃ。鍬を持つのじゃ」 (おさらば恋ヶ淵)

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    嗚呼こんなにも辛いこととはね。ようやっとわかりましたよ、お吉さん。想われるだけの辛さってやつがね。必死になって無理やり結びつけようとした赤い糸の、歪で汚いことよ(沈没のしらぬゐ)

  • 2h

    そんな途方もない当てずっぽう、なんの意味もない。「いつかいいことあるよ」ってそういうわけわかんない前向きな慰めが、この世の何よりひどいのよ(おさらば恋ヶ淵)

  • 2h

    じゃあずっとそうやって他人の顔色窺って、がんじがらめで生きてけばいい。あたしは誰からも選ばれなくても、自分で選んで生きてくから。(沈没のしらぬゐ)

  • 3h

    わかってるさ・・頭のおかしい女の凶事にすりゃあいい。左馬介の侠客としての格のためならよう、 もう何も惜しくない。もうとっくに手駒のひとつでいいんだ。本当に、何も惜しかねえんだ。 (くれない博徒)

  • 3h

    「描いてる時の目が、本当に好きだったよ。目の奥がゆらゆらと炎みたいに燃えてた。 大人になっても、これからも、ずっと親友だよ。 清ちゃんみてえな悪たれがどんな大人になるのか・・大人になってまで尻拭いしないからね。ちゃんと周りの人達を大切にするんだよ。」(紺十郎「悪たれ写楽」)

  • 4h

    お繁「こっそり帰るなんて・・みんなに挨拶しなくてよろしいのですか?」 七角「ナニ上のものが最後まで残るのは野暮というもんだ」 (最果て忠敬)

  • 4h

    どんな痛い目見たって、あたしたちは死なないように出来てる。特にあんたみたいなんわね。泣きたいだとか腹が立つとか、腹の内に納めてシャンと背筋張って生きてりゃあさ、こういう日が来るんだ。(のばら心中)